生命のスペア

＜基本情報＞

ゲーム名：生命のスペア
ブランド名：あかべぇそふとすりぃ様
発売日：2016年8月26日
ハード：Windows
シナリオ：中島大河　先生
原画/キャラクターデザイン：秋空もみぢ　先生
エンディング：完全一本道、選択肢なし
プレイ時間（目安）：15時間ほど

キーワード：・

＜あらすじ＞

※公式ページより

恵璃は、病を患っていた。
原因は未だ不明、治療法も確立していないそれは、
死に至る不治の病――『桜紋病』
唯一助かる可能性がある治療法は、心臓の移植のみ。
しかし、適合する心臓が見つかることは奇跡に等しい。
だからこそ、妹の璃亜が、デザイナーベイビーとして作られた。
姉の心臓の、スペアになるために。
難病に侵された姉と、彼女のために生まれた妹。
二人の家族を除いてその秘密を知っているのは、
恵璃の友人である竜次だけ。
残された時間と、歪んだ覚悟。
それぞれの気持ちがすれ違う中、迎える結末とは――

＜レビュー＞

総合評価: 77点

物語ジャンル	感動	鬱/残酷	死生観	trueEND	萌え
物語ジャンル	恋愛	SF	学園/部活	仲間/絆	戦い/争い

話評価：77点
あらすじを読んで、これは名作のにおいがするぞと期待して購入しました。架空の病気を題材に、主人公とヒロイン、そしてその妹とのそれぞれの想いのぶつかりあいはとても心打つものがあり、まさに作品名の通りの「誰かの命のために生まれてきた命」というテーマを真正面から受け止めていて、そこはよかったと思います。一方で色々気になった点も・・・まずは序盤で妹さんが自分の命のことを全く考えないこと。ここには違和感を感じました。もう少し悩んだりするのでは…と。あとはフルプライスではないので仕方ないといえばそれまでですが、いろいろあっけなさすぎでしたね…もう少し妹の粘りとかあると思ったのですが…主人公の兄とか父とかの話も投げっぱなしでもっと見てみたかったです。また選択肢が全くなく、一本道なのも少し残念でしたね。確かに揺るがない決意というか、一つしかない結末というのも「病気もの」としてみればいいのかもしれませんが、設定が面白いだけに様々なパターンを見てみたかった気もしました。個人的には「感動した！」よりも物足りなさが勝ってしまった感じでした。ちょっと期待しすぎた感もありました。
絵：16/20
絵に関しては、キャラデザがあいかわらず安定しています。その他特筆すべき点はありませんが、桜は綺麗でした。
キャラ：7/10
キャラに関してはヒロイン一家が優しい人ばかりで心地よかったですね。姉妹の兼ね合いも良かったです。
BGM&歌：7/10
BGMは普通にあっている感じですね。雰囲気に合った優しいものが多かったです。
演出&システム：8/10
演出としてはセリフ中にコロコロ表情が変わったり向きが変わったりしてよかったです。

～感想～

命というものに向き合うという意味では、しっかり表現されていましたが、いろいろ惜しい！という作品でした。それでも物語のテーマが気になると思った方は是非一読していただきたいと思います。「できない私が、くり返す。」「生命のスペア」とあかべぇそふとすりぃさんの「命」のシリーズ、今後も注目していきたいです！

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