たとえ明日が晴れなくても。

スクリーンショット

<基本情報>

ジャンル:独特

キーワード:-

<あらすじ>

※ダウンロードサイトより

「――死になさい。あなたに生きる意味なんてないわ」
それは、羽向一輝が"使えなくなる人間"にしか見えない少女から告げられた言葉。一輝が凶悪犯罪を犯す運命にあるという唐突な予告状だった。
運命を受け入れることが最良なのか、運命を変えようと抗うことが最良なのか。でも、沢山の想いが重なり合っている世界だから、どの道もきっと誰かが苦しむことになる。
誰もが笑顔でいられる道は、どこにあるのだろう。運命はやっぱり変えれないのだろうか。
これは、知れるはずもない"運命"を知ってしまった少年の、一つの世界の物語。

<レビュー>

総合評価: 評価ロゴ

ストーリー:C 絵・演出・BGM:C
・いきなり犯罪犯すと予言されるが、それについては納得できる理由で収まっている
・中盤から一気に展開していくが、もっとゆっくり掘り下げても良かったかも
・ラストもちょっとぶった切られてる感じあり。
・ヒロインはかわいい。イベントCGはなし
・システムとしては、バックログがでない(短いからあまり影響はないが)

〜あんたなんか死んだほうがましよ!〜

あらすじを読んでいただければわかると思いますが、犯罪犯すから早く死になさいという、なかなか面白いスタートの作品を紹介します。

いわゆる「死ぬ運命にある」だったら、逃げても逃げても運命のいたずらで結局避けられないというのはよくある話だと思います。しかし犯罪を必ず犯すから、最低の人間になる前に死になさいというのは、ではどうやって必ず犯罪を起こしてしまうように持っていくのかが期待でもあり、結局適当な感じに濁すのではと不安でもありました。しかしこの点に関しては、強引ではありますが確かにやってしまう流れにうまく持って行けていました。またラストも伝えたいことはつたわる終わり方にはなっています。

一方で気になる点も。まずは折角「犯罪を犯す運命にある」ということや、それを伝えてくる謎の少女や、主人公の彼女も出てくるのに、それらをあまり生かしていないように思いました(短編だから気にするなと言われればそれまでですが…)。女の子キャラがかわいくて魅力的だったのでなおさらそう感じてしまいました。中盤から一気に物語が動くのですが、そこからラストまでもさすがに早すぎな気がします。もっとそこでも掘り下げていればよかったと思ってしまいます。ラストも展開としては王道という感じですが、突然な感じが強く、その後のこともなくぶった切られてしまっています。最初の設定は新鮮だったので、もっといろいろできたのではと思ってしまいますね。

女の子の絵はかわいいです。イベントCGは短いので気になりませんがなし。システムとしてはバックログが見れないのでゆっくり読みましょう。

ちょっともったいない感じもしてしまいますが、短編でわかりやすくて伝えたいことは伝わりました。こんな斬新な設定の物語もいいのではないでしょうか。