Nature Baby

スクリーンショット

<基本情報>

ジャンル:世界観・残酷

キーワード:終末・近未来・ユートピア

<あらすじ>

※ダウンロードページより

その世界には、2種類の人間がいました。  優秀な男性の精子を人工授精することによって生まれた、優秀な人間。ジェネリッチ(Generich)。  両親が愛し合うことによって生まれた、不能な人間。ネイチャー(Nature)。  その世界では、お互いがお互いを意識しつつも、何とか大きな対立も起きず、2つの人々は、共に生きていました。
 しかし8年前。コールドイヤーと呼ばれたその年から、全ては始まりました。  突然の異常気象。極寒の年。様々な方法で生き残った人々。生き残った人々に対して、少な過ぎた食糧。  そしてその時、ジェネリッチによって多数を占められた政府は恐るべき政策を展開したのです。
 ネイチャー狩り。  全てのネイチャーを滅ぼし、ジェネリッチのみが生き残るユートピア(理想郷)を作るという政策。  たった5年で、世界の人々は半分以下になりました。
 ここは本当に、ユートピアなのか……?
 そう感じた、二人の少年少女。  一人はネイチャー狩りから逃れ、その日暮らしを続けるネイチャーの少年。  一人は何不自由ない生活にも、未来への希望を感じることの出来ない、ジェネリッチの少女。
 幼なじみの二人は、本当のユートピアを求めて、旅に出ました。

<レビュー>

総合評価: 評価ロゴ

ストーリー:A 絵・演出・BGM:B
・終末の雰囲気が作品全体にでている
・その中で懸命に生きる人々が生き生きと表現されている
・作品のテーマも存分に表れている。
・絵はとてもうまいわけではないが、雰囲気とあっている
・背景もそっけないが、逆にこの世界とはあっている

〜ユートピアをもとめて〜

この手の終末ものと呼ばれる話も好きなんですが、あんまり作品数は多くないんですよね〜話が暗くなるからか…?でもこの作品はテーマが光っていましたね〜

あらすじ、いいですね〜凝ってますね〜。終末ものにふさわしい、絶望的で残忍な世界が広がっています。そんな中で主人公とヒロインは、真の「ユートピア(理想郷)」を探して旅に出るわけですね。旅の途中で様々な人とあい、それぞれがこの世界で懸命に生きているのを知っていきます。この辺の話も重いですが、リアリティーがあってよかったと思います。

物語は選択肢によっても変化していき、6つの異なるエンディングがあります。是非それぞれ見ていただきたいと思います。true endというべきエンディングを迎えると、エピローグも見ることができます。絶望が覆い尽くすこの世界ですが、果たしてtrue endでは変わることができたのか?楽しみに読んでいただければと思います。

絵もとてもうまいということはないですが、作品のテーマも暗いので合っていたと思います。背景も殺風景ですが、それも雰囲気をうまく出していました。BGMも良かったです。

終末ものとしての空気は良く作られていたと思います。ユートピアは見つかるのか、存在するのか?どのような答えにたどり着くのか、二人の旅を追ってみてください。